ゲームブック(?)の有名人

 一般の人に「ゲームブックとは何か」と説明したことが何度もある。
 納得してもらったことは一度もない。
 おおよそゲームというと将棋や囲碁、またはトランプや双六あたりが共通の認識となる。
 余談になるが、この中で物語が入り込むとしたら、双六*1ぐらいかもしれない。

 先ほど書いた「一般人」を正確に書き直すと、ゲームにそれほど関心のない人、ということになる。
 ゲームブックの説明が難しいだけに、12年前にはこんなものがゲームブックとして紹介されたことがある。
http://www.yomiuri.co.jp/yomidas/konojune/91/91h7d.htm

 懐かしい。
 たぶん、ゲームに関心のない人が思い浮かべることの出来る「ゲームブック」は、この「ウォーリーをさがせ」になるのではないだろうか。
 270万部はFF(ファイティグ・ファンタジー)総計300万部に次ぐ実績である。
 大人は仕事で疲れているので、頭を使う要素が少ないものが好まれると若桜木虔が本に書いている。
 ウォーリーをさがせの大ヒットの理由は、あまり頭を使わなくてもいいところであろう。
 しかし物珍しさ以外のとりえがなかったために、あっという間にブームは去ってしまった。
 有名になったら勝ち?
 中長期的な視野に立てば、そんなことはないといえる。
 参考 ブームはリスク
http://d.hatena.ne.jp/gamebook/20030403


 ゲームブックもウォーリーも、ほぼ同時期にブームの終焉を迎えた。
 しかし、もう誰もウォーリーをさがしていない。