久米通賢

 何気なくNHKの番組を見ていたら、この人物が紹介されていた。
 時計職人であり、精密な測量機器を作り、地平儀を作り、火打石をつかった銃を作り、日本ではじめてマッチを作り、彼の地元坂出に塩田を作った人である。
 四国新聞の記事
http://www.shikoku-np.co.jp/feature/tuiseki/116/
 なんでも鑑定団で鑑定された大砲
http://www.tv-tokyo.co.jp/kantei/database/lists/files/add_category_3112_3095.html
 火打石をつかった銃は、ゼンマイをつかって石から火花を飛ばす仕掛けになっている。100円ライターの着火装置を連想させる。
 この方式の着火装置は、時計(ゼンマイ巻き)からアイデアをとったとのこと。
 槍に銃をつけたものも存在する。(写真)
 あまり有名でない、偉大な19世紀のエンジニアといえよう。
 彼の高度な技術の下地になっているものは、時計製作である。
 モノの歴史を調べれば人が現れ、歴史や経歴が浮かび上がってくる。歴史の奥行きといえる。この過程を面白く感じた。