休日

 友人と出かけた。
 私の家から車で10分ぐらいのところに、Oというショッピングセンターがある。25年前に開店し、もうすぐ閉店する。こういう状況なので、普段は売っていないものが売ってあった。

  • 売り物を陳列しておくワゴンが0円〜1000円。(汚れ目立つ)
  • 貴金属を陳列しておくガラスケースが15000円〜20000円(美品)
  • ゲームの筐体3000円(古い型)
  • ビートマニアの筐体8000円(売約済みかも)←これが一番びっくりした。

 陳列ワゴンやショーケース・陳列棚に値札が貼ってあるという状況が異常だった。なんだか買い付け業者になった気分であちこちをみてまわった。
 残念ながら、そこにあったガムボール販売機は売っていなかった。こういうの、結構好きなんだけど、買っても邪魔になるしね。
 さて、あちこち眺めていたのだが、20年ぐらい前に封印されていた寿司屋などの看板があらわになっていた。その看板をみると、忘れていた昔が蘇ってきた。
 このショッピングセンターは開店当時、家族をターゲットにしていた。そしてそのコンセプトは、当時斬新だった。まず子どもが遊べるように大型すべり台などがあった。日曜日には、アトラクションがあった。おとうさんが暇を潰せるように、パチンコがあった(これは今でもある)。本屋やおもちゃ屋もあって、私がこどものころによくかよったものだった。今でもたまに夢でみる。ここはホームセンターが店舗の一部を買い取ったり、100円ショップが入ったりと、何回も生まれ変わったが、最初の印象が一番強い。第二次ベビーブームのこどもたちが大きくなると、こども向けのつくりを変えなければいけなかったのかなぁ、と思う。デパートの屋上が寂れていった、あの光景に似ている。
 持ち帰るほどのものもなかったのでここを出た。このあとあちこちまわったが、なんかここで疲れてしまった。