鳥羽僧正の遺産

 鳥羽僧正という人に興味が湧いたので、ちょっと調べてみました。
 鳥獣戯画の本物をみたいならば高山寺に行くのではなく、東京国立博物館*1に行きましょう。
 高山寺*2の説明では国宝に指定されているようなことが書いてありますが、東京国立博物館の説明には何も書いてありません。e-国宝*3にも掲載されていません。文化庁で検索しても*4出てきません。
 風刺画は美術品としてのランクが低いのでしょうか。高山寺側としては、鳥獣戯画が国宝や重文に指定されていないからこそ、権利を主張したいのでしょうね。
 ちなみに鳥羽僧正が遺産の分配について遺言を残すように弟子たちが要求したようです。遺言状の内容は、「処分は腕力によるべし」とかいてあったらしい*5(出典は古事談)。つまり、高山寺側はその遺言に忠実である、ともいえそうですね。
 ちなみに鳥獣戯画は鳥羽僧正が描いたかどうか、よくわからないようです。
 「処分は腕力によるべし」
 朝礼のひとことにいかがでしょうか。