ケータイ小説

 最近ケータイ小説の話題が盛り上がっていますね。
 賞金200万円の作品 あたし彼女(kiki著)
http://nkst.jp/vote2/novel.php?auther=20080001
 瀬戸内寂聴さんが書いた作品 あしたの虹(ぱーぷる著)
http://no-ichigo.jp/read/book/book_id/89873


 同じケータイ小説の分類でありながら、全く異なる作品ですね。


 あしたの虹はプロ作家が書いたものだけあって筋道はしっかりしていて、描写に力があります。
 こちらは書籍化されました。
 これ以降、書籍化を狙ったプロやプロ志望が参入するきっかけになるかもしれませんね。


 あたし彼女はケータイにぴったりの小説です。
 本と比べて読み返しにくいケータイでは、読者の記憶に頼るところが大きいわけです。
 人間新しいものを三つまでしか同時に覚えられないといいますが、この小説ではおおよそ別れの予感をおさえておけばだいたいストーリーを覚えられます。
 主人公の変化、弱気、不安や喜びの独白など、読者が主人公に入れ込みやすい要素が織り込まれてしかもそれほど記憶を必要としません。
 こちらはそのまま書籍化は難しいと思うので、先にあげたプロやプロ志望の作品とはバッティングしないと思います。


 両方とも楽しめました。
 あたし彼女の文体にはびっくりしましたけど。