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「送り雛は瑠璃色の」が先行発売されているとの情報を得たので、岐阜の書店に探しに行った。
一時間半かけて書店に到着するも見当たらず。
手ぶらでは寂しいものがある。
マンガを買うことにした。
「魔界転生」上下巻である。(リイド社)
普通なら流してしまうところだが、作画がとみ新蔵である。
見逃すことは出来なかった。
残念ながら、山田風太郎ととみ新蔵はいまいちあわなかったというのが感想だ。
とみ新蔵は組み立てていくのが上手であり、逆に山田風太郎は既成概念を打ち破るのを得意としている。
ひとつ挙げると、「柳生流の大車輪逆おとし」がそれにあたる。
柳生流の大車輪逆おとしとは、柳生十人衆が連なり、石段からあたかも倒木を転がすように落ちてくるワザである。
とみ新蔵が「魁!!男塾」(宮下あきら作)を描かない限り、これから彼のマンガに出てくることはあるまい。
#深夜のせいか、魔界と聞くと新日本プロレスの魔界倶楽部を思い出してしまう。
#とみ新蔵のタッチで、星野総裁が「ビッシビシ行くぞ!」とキメたらどんな画になるか、想像してしまった……。