ドラえもんチャンネルインタビュー 瀬名秀明×山崎貴×芳賀義典

http://dora-world.com/yojigen/int0309_f.html

芳賀
 ごく普通の町で、宇宙規模の事件が起きたりしますからね。そういえば、乱歩にも似たような感覚がありますね。「どこにでもある町も、ちょっと引っくり返すと実は…」という形になっている。
山崎
 “日常につながった感覚”は俺も大好きです。子供は外国とか非日常的な場所に簡単には行けないから、「身近に非日常的な世界がある」という感覚は大切だと思うんですよ。例えば、子供のとき押し入れって神秘的に思えますよね。家に屋根裏があるとわかったときは嬉しくて探検しましたよ。
芳賀
 日常を舞台に、とんでもなくスケールのでかい事件が起こる。でも、どんなスペクタクルが起きても、最後は日常に戻るっていうのもすごいですよね。
山崎
 もしかすると、日本人特有の感覚かもしれません。長年、ドラえもんで刷り込まれてるから変に思わない(笑)。ハリウッド映画のスペクタクルなら、ああは行きませんよ。最後は王様になったりして終わる。
瀬名
 セオリーとして、「物語の中で主人公は変わらなければならない」という強迫観念があるのかもしれませんね。ところが、のび太は全然変わらない。どんな大冒険をしても、最後は元の日常に戻って相変わらずテストで0点取ってたり(笑)。
http://dora-world.com/yojigen/int/int0309_02.html
瀬名
 藤子先生のコマの運びってすごいですよね。一つとして無駄なコマがない! 構成が研ぎ澄まされているんですよ。
http://dora-world.com/yojigen/int/int0309_03.html