ゲームブックにおける魔法のスタンス

 そういえばファイティング・ファンタジー(以降FFと略す)の魔法使いは、戦士よりはるかに強力な力を持っていた。またそれが当たり前の世界だった。この雰囲気はTRPGのような、魔法使いが数値化されて(バランスが考慮されて)いる世界とは大きく異なっているといえる。むしろFFにおける魔法使いの地位は、従来のファンタジー作品に近いスタンスだ。
 もともとFFは、D&Dの紹介方法として生まれている。つまりこの作品がイギリスで作られたとき、TRPGはマイナーだった。よって魔法使いのイメージが、ファンタジー小説寄りなのも不思議ではない。
 なおFFによく似た存在にT&Tソロアドベンチャーがある。これはあらかじめ魔法使いがシステムによって数値化されているので、魔法使いの地位はTRPGに近い。(当たり前ですね)
 ゲームブックはそれぞれ魔法に関するスタンスがまちまちで、それが物語っぽさとゲームっぽさを醸し出しているのかもしれない。TRPGから生まれたといえるのに、むしろファンタジー小説に近い部分があるというところが、不思議なんだよねぇ。
……なんかまとまりがない文章になってしまった。修正するかも。