今日仕事が終わってから本屋に行った。まず雑誌のコーナーに足を向ける。月曜日が祝祭日になっているので、月曜発行の雑誌が土曜日に並んでいる。
 最近あまり本屋に行っていないので、月刊誌にも目を向ける。あの雑誌がそろそろ出てるはず……でも見当たらない。別の雑誌も見当たらない。
 近くにあった、月初めに出ている雑誌に目を通す。これ、みたことある雑誌だ。なぜ読んだことあるんだろう。
 あれ……、きょうは月初めじゃないぞ。何日だ??? 思い出せ、思い出せ。一番最近本屋に訪れたときって、いつだった?
 それは、友人(というより仲間)の訃報を聞いた日。告別式会場を調べるために、東京の地図を探しにやってきた日、9月3日だ。私の感覚時間が、そこでずっと止まっていた。さらに時が止まっていることに、今まで気がついていなかった。
 どちらかというと、傷つきやすさから縁遠い私であるが、最近現状に背を向けていたかもしれない。仲間の死だけでなく、抜け出せないいろいろな嫌なこともあって、心労が重なっていた。まぁ、これについては横に置いておく。
 わりと鈍感な私が、このような奇妙な感覚時間を過ごしたのは初めてだ。このことを忘れないように、ここに記しておく。