休日を利用して、先の台風23号で被災した母の実家をお見舞いに行きました。
 実家を訪れようにも、いつも通った道は依然通行ができません。そこで一度も通った事のない迂回路を通っていきました。地域の被災の具合が激しく、目立った流木は取り除かれたものの、大破した家屋や店舗が目に付き、そこから流れたであろう建材が積み重なっていました。気の毒としか表現できません。声を失いました。
 母の実家は浸水したとはいえ、まだまだ運がよかったほうでした。
 床上15cm浸水で床をめくり、クレゾールと石灰を撒いて消毒していました。水に浸かったところからは、いくら拭いても、乾いたヘドロが木目から出てきます。ヘドロは二日目で一応除去したはずらしいのですが、なかなか完全に除去できないようです。
 私と家族は障子はりをしました。戸を洗って乾かし、障子をはっていきます。息を吐けば白くなる曇天。そこは全国でも有数の豪雪地帯なので、ある程度はやく復旧しないと二次災害が起きるかもしれません。実際近くの峠では、雪が降ったそうです。
 往復二百数十kmの道を運転し、帰ってからすぐに横になりました。朝には筋肉痛になっていました。しばらく休日がないことを考えると、ちょっと凝ったゲームに参加するのは無理でしょう。
 障子をはりながら聞いた話では、玄関にたまった水を取り除くには、雑巾より毛布が役に立ったそうです。また床からヘドロを取り除いて一番先に欲しいと思ったものは、スリッパだったとのこと。覚えていて損はなさそうなので、忘れないようにここに書いておこうと思います。