トライアンドエラー

 ほぼ日刊イトイ新聞から

ぼくは岩田さんからコンピュータについて教わったことがいっぱいあるんですが、とくにぼくにとっておおきかったことは「コンピュータの進歩が速いのは、トライアンドエラーの回数が圧倒的に多いから」ということでした。*1

 昔から続いているものは、優れた先達のトライアンドエラーが、カタとか作法などの形として残っているわけです。その人たちは、半生(あるいは一生)をかけて、磨いていく。それがコンピュータの登場によって、計算の連続が極めて短い時間で完成することができるようになったようですね。

複雑であっても要素ごとにわけられることなら、ばらばらのプロセッサで計算をすれば処理が高速化できるんです。
ただしこちらのことがあちらに影響されて、あちらのことがまたこちらに影響を与えて、という種類の仕事ではじつはそれができません。

 分割処理できないものに関しては、コンピュータの力を生かしきれないようですね。
 相互に影響を与え合うということに関しては、ゲームブックとコンピュータゲームを比べてどちらが優れている、ということはなさそうですね。