クリエイターズファイル 山本健康

http://www.gpara.com/contents/creator/bn_111.htm

コンピュータで手軽に一人でも遊べるようにしてCGできれいに演出する、
というのがゲーム業界の仕事の主流でした。(中略)
つくった本人がはっきり意識してなくても、元ネタのほとんどはボードゲーム
や空き地の遊びやごっこ遊びのなかにひそんでます。つまり、最近ゲームが
マンネリになったのはクリエイターが変わったんじゃなくて、まだIT化してない
遊びのストックが切れちゃったんですね。ミもフタもないけど…。

 このあたりは同意できる。
 以前コラムで書いたときの「翻案」がそれにあたるだろう。
 コンピュータゲームの得意であり本質のひとつは翻案であるといえよう。

少数の開発者の個性が偶然に何百万人のユーザーとシンクロする可能性は
かなり低い。(中略)
だから、一所懸命に顔の見えない何百万人のお客様のことを調べて、考えて、
気を使って、頭を下げながらゲームをつくるしかない。それがマーケティング
なんじゃないかと思ってます。

 うーん、これはどうだろう。
 この人の発言の意図を正確に読み取っていないかもしれないが、このあたりは宮本茂と考えが違っているようにみえて興味深い。*1

 面白いと思うものを具体的にイメージすることって、結構難しいのではないだろうか。
 何かマーケティングにコツがあるのだろうか…?