「感覚・感触」などを意識しているという時点で、一人遊びゲームという従来のコンピュータゲームの路線とは違うところを行っていると感じた。
 むしろこれは「送り雛は瑠璃色の」などの良質ゲームブックに見られる特徴ではないだろうか。
 強引を承知の上である。
 いやこれは理論よりむしろ勘だ。
 もしも私の勘がそんなに違っていないのであれば、「送り雛」のような心のひだに触れる作品は、MOTHERのファン層と合致するはず……?
「送り雛」をプレイしていて、妙なところで嫌な感覚に襲われたのは私だけではあるまい。

 ま、それはおいといて。
 全く初めて触れる人に「感覚・感触」という手段でアプローチするのは、結構有効な手段であると私は思う。