ミステリに関してあまり詳しくないのだが、面白さのひとつに「犯人あて」と呼ばれる要素があるらしい。
 その名のとおり、登場人物の中で誰が犯人かあてることが出来るものである。
 探偵の視点から、犯人を特定するヒントが明らかになっていて、合理的に犯人を特定できるようになっていることを、(ミステリにおける)フェアプレイと呼ぶらしい。
 誰が犯人か合理的に推理できるという点で、どんなゲームにも負けない考えどころがあるのだが、「判断しても、行動できない」ので、やはりゲームとはいえない。
 しかし探偵モノというものは(依頼など)動機が薄いものが多い。
 そのあたりがまた、従来の物語と比べて、ゲームに近いものを私は感じるのだ。
 ミステリは小説だけでなく、ゲームとも相性がいいのだろう。
余談
 ちなみに犯人が誰かというものをフーダニット、どうやって解決するのかというものをハウダニット、動機は何かというものをホワイダニットというらしい。
 ハウダニットはスパイ小説に多いというが、漫画の「カイジ」や「ジョジョの奇妙な冒険」の三部以降もハウダニットだと思う。