すべてをさらけ出した「イノセンス」 押井守監督に聞く

http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/ghibli/cnt_interview_oshii.htm

押井 「身体(からだ)」のことです。歳をとって、具体的な衰えを感じているということもありますが、「自分である」という根拠は、やはり身体にあるのではないかと考え始めたんです。

―「攻殻機動隊」においては、自分であるという根拠は「記憶」でした。

押井 記憶は、自分というものの同一性を確認するためのものではあっても、自分そのものの根拠ではありません。実際には、記憶によって、日々刻々と変わり続ける自分を、確認しているだけなんです。むしろ、記憶を自分というものの根拠にするのは危ういですよ。それは自我や自意識といったことにつながりますが、そういう概念はすべて近代以降に生まれたもので、ずっとあったものはやっぱり身体なんです。

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http://www.1101.com/microsoft/07.html