私の感想

 ここに挙げられたプロット思考は、色々と応用がききそうなやり方だと思う。覚えておいて損はなさそうだ。
 少し脱線する。「弟切草」というゲームがあった。このゲームは発売当初からゲームブックによく似ている、といわれてきた。このゲームのテキストを、脚本家の長坂秀佳氏が書いている。私は昔から、なぜ脚本家にこの仕事が舞い込んできたのだろう、と思ってきた。おそらく分岐小説、という形態になると、ストーリー思考よりプロット思考の方が作りやすいのだろう。
 また会話において、主人公らしきキャラクターに正常な役割を分担させておけば、その個性が乏しくとも自然に主人公視点でものを捉えるようになる。これは普通の物語にも応用がききそうだ。
 まぁ実際ゲームブック制作にどれくらい役にたつのか未知数だが、場面場面の密度を高めたり、アイデアの発想法の一つになるだろう。