所有について

 新年からたわごとを。
 ゲームをいろいろと比較していると、TRPGにユニークな面があることに気がつく。それはプレイヤーにキャラクターの所有を認めたことである。TRPGの魅力の中に、キャラクターデザインが入ることに異議を唱えるものはいないだろう。この概念はプレイヤーにデータの一部を委ねるというかたちで、ゲームの垣根を越えて広く普及した。それだけ「所有」は魅力があるのだろう。
 このTRPGから発生した流れとは全く別の源流がトレーディングカードゲームであると思う。いうまでもなく、カードの所有を意味する。それに付け加えて、オリジナルのデッキ(データの一種)を作ることもまた楽しみの一つである。
 ここで私が何をいいたいかというと、先に挙げた「所有」の他に、新しい「所有」がないものか探してみたいということである。見つけることができたら、ゲームに新しい流れが起きるような気がする。
 こんなことを、大晦日にファミレスで友人と話していた。2003年はドイツゲームをはじめて、いろいろと視野が広くなった一年だった。