余談

 従来だったら保坂氏の言説は、「短編小説と長編小説の書きかたの違い」というものになっていただろう。小説に物語はいらない、と宣言しているところが興味深かったので掲載した。
 なお、この文章をもって「ゲームブックに物語はいらない」といっているわけではない。物語の中の魅力的な行間をいっそう深める、というゲームブックは存在するし、それはそれで面白いと思う(たとえばギリシャ神話三部作がそうだった)。
 いろいろな書きかたがあると思う。ゲームブックの可能性を少しでも広げていきたい。