ハイパーリンク

 しかしそれとは別に「物語にハイパーリンクを組み込む」という試みが行われた。TRPGに誘導という当初の目的が達成されても、ハイパーリンクの可能性はまだ行き着いたわけではなかった。この試みは、ゲームブックTRPGの影響を受けなくなったという段階に到達したことを示している。ノベル系ゲームはこの線の後継者である。*1
 こうなるとハイパーリンクに注目したいところだが、このハイパーリンクというものは、ゲームというよりも遊びのほうが付き合いが長い。
 たとえば日本の文化のひとつである「見立て」などは、異なる物事に橋を渡すハイパーリンクである。*2
 こう考えるとゲームブックはゲーム以外にも、遊びの方向に発展の余地があるのかもしれない。

*1:http://d.hatena.ne.jp/gamebook/20040212

*2:28日の京都旅行をからめて書くと、蓬莱庭園がこれにあたる。蓬莱山を目指して舟が大海に乗り出す様子を、石組みによって表現している。