翻訳

 愛蔵太さんの「翻訳小説が出なくなる」がちょっと気になります。
http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20070311/honyaku

英語圏の、SF・ミステリーの翻訳をしている人はまだマシだけど、たとえば文庫で800円、2万部、翻訳印税5%だと、2万×40で80万円。まぁそれでも数冊は翻訳できるか。人間の能力から言うと、毎月1冊翻訳できるのかなぁ。10万部ぐらい売れるのがあったり、何冊か重版がかかるようなものがあると、年収数百万は可能な線。

 ゲームブックが翻訳されるというのはこれに輪をかけて大変なことでして、これから未訳のGBが翻訳されることがあるのだろうかと考えてしまいます。
 ゲームブックは文章量が多く、ミスはないかチェックするのも手間がかかる分類になると思います。
 ブームのときに翻訳された作品は、ゲームブック界の財産であるといえます。
 ブラッドソードとかローンウルフの未訳作品の翻訳などは難しいかな。
 利益重視ではほぼ成し得ないわけでして、ボランティアとか気概とかに頼ることになるのでしょうか。
↓「翻訳小説が出なくなる」のコメント欄より

少なくとも文芸関係では食えません。専業でやっている人はいません。私のように在野で本業を抱えた傍ら翻訳を続けるのは、かなり厳しいです。
しかし、時代の流れもありますから、いつかまた需要が出てくることがあるかもしれませんので、火を絶やすわけには行きません。好きでやっていることでもありますし。
出版社の「営業成績」だけで語られると、非常に厳しいというのはその通りなのですが、出版という世界は「金儲け」だけが目的ではなく、文化の創出にあると信じて続けています。「俳壇・歌壇の世界」にも存在する意味は確かにあると思います。

 TRPGサプリメントの翻訳は出ている。
 ロストワールドは翻案されてクイーンズブレイドになった。
 こういったことも併せて考え込んじゃいます……。