地図
話を元に戻す。
私が主人公の移動について注目し始めたのは、「恐怖の幻影」のフローチャートを書き始めたときである。
イシュトラの前線基地に侵入した時から書き始めた。しかし私は失敗してしまった。ただ単に、何の考えもなくフローチャートを書くだけでは煩雑になるだけだった。
そこで私は、地図を書くようにフローチャートを作成してみると、ものすごくわかりやすい地図が浮かび上がってきた。
これは、D&Dの紹介からゲームブックが作られたという経緯*1から、変わっていないともいえる。
「火吹山の魔法使い」は、著述通りに通路と部屋を書いていくと、地図が出来上がる(らしい)。
作者が地図を作り、それをもとにゲームブックを作ったのだ。
少なくとも「恐怖の幻影」に、この伝統は継承されている。