「勝ちたい」という心理と盛り上がり

 話ししながら、いろいろと雑想していた。
 プエルトリコなどは、プレイヤー一人一人の行動(とその積み重ね)が場の流れを生み出す。細部から全体の流れを読んで、その都度予定を修正していく。これは小説などと共有している面白さであると思う*1。読者が小説の主人公に対して、苦難を乗り越え成功することを望むように、こういうゲームには「勝ちたい」と思わせる要素がある。
 一方バルバロッサは、興味を持ってもらえるような粘土細工を作り、また他人の粘土細工を推理して当てていくというゲームである。このゲームは、宝さがし*2に似ている。宝さがしはゲームの中でもこどもの遊びに近いものがある。たしかにバルバロッサをやっているときは、ワイワイとにぎやかな雰囲気に包まれて盛り上がる。宝さがしの要素はミステリなどにも見られるから、こどもの遊びに分類される要素*3は盛り上がりに関係しているのかもしれない。