2003-09-03から1日間の記事一覧

結論

物語における特有の暗示を、世界の法則と呼ぶ。 世界の法則は、物語の世界観を形作っている部品の一つである。 法則は読者に対する一種の約束である。約束なので見え見えの伏線であっても、書いたことがあとから実現する方が読者は喜ぶ。

法則

私はこれが、(ハリー・ポッターの)世界の法則にあたると思う。勇気を持つことが、ハリーの成長の源である。 他の作品の例をあげてみる。「柳生連也武芸帖」では、「執着を捨てる」「日々修練に励む」ことによって、連也はより高みに到達した。 この二つの…

「ハリー・ポッターと賢者の石」

物語にはいくつもの伏線が張られている。この伏線の配置の仕方に特徴がある。 ミステリなどでは、それとなくわからないように伏線を配置することが、巧みな伏線であるとされているフシがある。 「ハリー・ポッターと賢者の石」ではちょっと違う。見え見えな…

ハリー・ポッターと賢者の石

「フェアリー・ウォーズ べレスの書」を読んだ。 その次に私は、ハリー・ポッターが読みたくなった。 ちょっと読み比べてみたいな、と思ったのである。 「ハリー・ポッターと賢者の石」を初めて読んだが、一日で読み終えることができた。 登場人物の会話と、…